学生の頃に習った「大数の法則」を僕なりに夢実現にあてはめてみたいと思います。
コインを地面に落とした場合、裏が出るか表が出るか、その確率は、どちらも50%。
でも、それが規則正しく裏、表、裏、表、裏、表……と交互に出ることは珍しくて、裏、裏、裏、裏、裏、裏、表、裏、表……のように裏が連続で出ることもあれば、その逆もある。
人間は、この不規則な状態に錯覚しがちです。
5回連続で裏が出れば「運が悪い」、逆に5回連続で表が出れば「運がいい」と思ってしまうことがよくあります。
コインの場合は2パターンしかありませんが、サイコロの場合は6面あるので、パターンが6つになります。
1、3、1、5、5、1、4、3、2……
パターンの数が増えれば増えるほど複雑に思えて、より「運」の存在を意識してしまいます。
僕は、夢の実現に「運」は関係ないと思っています。
何故ならば、コインを10回落としただけでは裏が7回、表が3回というように7:3になってしまうこともありますが、数を増やせば増やすほど限りなく5:5に近づくからです。サイコロの場合や夢実現の場合も同じです。
「運」とは関係がありません。
例えば、サイコロの『1』という数字を出したいのならば、余計なことは考えずにサイコロを振りつづければいいだけのこと。
どうして3が出てしまったのか……
どうして4が出てしまったのか……
そんなことで悩む必要はないのです。
3が出ても4が出ても不思議ではない。
人は、思い通りの数字が出ないとサイコロの振り方に原因があるのではないかと考えてしまいがちです。
でも、そこに大きな問題があります。
サイコロの振り方を意識すると、うまく振ろうと余計な力が入ったり、悩みすぎてサイコロを振る手がとまってしまったりします。
サイコロに例えると、そんなことは当り前だろうと思うでしょう。
でも、これを人生に当てはめても全く同じです。
つまらないことにこだわって立ち止まるよりも、サイコロを振りつづけたほうがいいのです。
1回目に『1』を出さなければ成功ではないと決まっていません。
失敗しても何度も何度も繰り返して『1』を出せばいいのです。
1回目に『1』が出ても100回目に『1』が出ても、どちらも実現したことにかわりはありません。
夢を実現出来るか、出来ないか、それは簡単。
「出来る」という面は必ず存在する。
「出来ない」と決めつけるほうが間違いです。
サイコロを例にすると『1』 は絶対に出ないと断言しているのと同じです。
『1』という面が存在する限り、その面が出ないことの方が不思議です。
「自分は出来る、自分は出来る」「自分は必ず成功する、自分は必ず成功する」と唱えたり、「あなたは出来る、絶対成功する」と誰かに言われたりすることはプラスに感じるので悪いことではありませんが、根拠のないプラス思考は一時的なものになりやすいです。
コインの裏が何度も何度もつづくことがあるように、思い通りにいかないことが何度も何度もつづくこともあります。
そんな時に無理にプラス思考になろうとしても気分が落ちてしまいます。
同じプラス思考でも、その持続性を高めるためには『根拠』があったほうがいいのです。
サイコロと同じで今は思い通りにいかなくても振りつづければ必ず自分の希望の数字がでるという法則をしっかりと抑えておいたほうがいいと思います。
夢を実現できる人は、この理論を必ず知っています。
いちいち考えたことはなくても身体で覚えているものです。
この理論を理解して行動に移せる人は、すぐにはじめるといいです。
でも僕の経験上、頭では「なるほど」と理解できても持続できない人が多いのが事実。
とりあえず、この法則を日常で思い出すように心がけてみてください。