目標を達成させるためには、無理をしないことが大切です。
最初から意気込んで沢山のことをやろうとすると、リバウンドしてしまいます。
人間の体は、面白いほどに正直です。
運動不足の人が、初日から急な坂道を何キロも歩いたら筋肉痛になってしまいます。
筋肉痛の度合いがひどければひどいほど、苦痛に感じる度合いも増します。
この「苦痛」が、前に進もうとする力を遮断しているのです。
夢実現のプロセスを体で覚えている方々は、目標達成までの坂道を、その時の自分の力に合わせて作り出すことができます。
自分に合ったシューズを履き、自分にあった傾斜の坂道を、その時の自分に合った速さで登っていく。
目標へつづく道は坂道ですから、体にかかる負担はゼロではありません。
でも、この負担を、自分の体が負担と感じないように、登っていくことができれば目標は達成します。
中には、こんな人もいるでしょう。
自分では、ベストな坂道を作ったつもりでも、その坂道は目に見えないことも多いので、「やめたい」という感情が込み上げて、立ち止まってしまう人。
その時人は、遠くを見て無駄な苦痛を作り出している可能性があります。
今自分が歩いている場所から目的の場所までの距離を思い浮かべて、「あー、何て長い道のりなのだろう」と呟くわけです。
目的地まで歩いたわけでもないのに、目的地まで歩いたらどれだけキツイかを勝手に想像して、無駄に辛さを増殖させるのです。
そんな状況に陥っていると気づいたら、どうか開き直ってください。「目的地なんてどうでもいいや」と。
そして、自分の足だけを見るのです。
右の足を1歩前に出すことだけに集中する。
右の足が地面についたならば、今度は左の足を1歩前に出すことだけに集中する。
この繰り返しに気を集中させてみてください。
するとどうでしょう。
先ほどよりも幾分楽に前へ進めるようになります。
簡単なことです。前に進む力を強めたわけではなく、自分自身が勝手に作り出していた辛さの増殖を止めただけです。
これもまた、目標達成だけではなく普段の生活にも応用できるでしょう。
簡単なことを難しく考えすぎて自分を苦しめていることって意外とありますよね。