今日は、ある小料理屋の店主と2時間半程お話をしました。
三越前駅近くに店を出したのが、昭和51年。僕が生まれた年と同じだからもう40年になります。
店主は、80歳とは思えないほど、肌艶がよく、幸せが顔ににじみ出ています。
話を聞くと、見た目からは想像がつかないくらい大変な経験をされていました。
子供の頃に両親を亡くし、栄養失調で食べることにも困り、生きることが辛かった時期が長かったと言います。
◆食事とは、人に良い事と書く
人という字の下に良いと書いて、「食」。
店主の話す言葉に重みを感じました。
自分ができる事を追求し、極めて、人に喜んでもらう。
死んでしまったら、自分の肉体はなくなるけれど、気持ちや愛は、伝えた人にずっと残りつづける。
だから生きている間に何を残すか。
大切な事ですね。物質はなくなっても、優しい言葉や思い出はずっと残り、生きていく力になりますね。
お客さんの二口目の箸の動きを見て、口に合っているのかどうか判断するそうです。
美味しいと感じていれば、二口目までの時間が短い。
どうしたらお客さんに美味しい料理を食べてもらえるか、40年経った今でも研究しているそうです。