女性同士が仲良くできる職場作り【カウンセラー上田基】

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今回は、女性同士が仲良くできる職場作り、についてお話したいと思います。
女性が多い組織の管理者向けの内容ですが、管理者以外にも女性同士の人間関係で困っている方々にも聞いていただければと思います。

女性が多い職場では必ずと言っていいほど、嫉妬する人が現れます。
女性が女性に嫉妬するんですけど、自分よりも優れている女性に嫉妬心を持ちやすくなります。
例えば、自分よりも男性社員に人気があるとか、自分よりも痩せているとか、中には自分よりも若いというだけで嫉妬してしまう女性もいます。

ただ羨ましく思っているだけならいいのですが、嫉妬がいじめに発展してしまうこともあります。
意地悪したり、仲間外れにしたり、そんなことをしたからといって自分が綺麗になったり、若返ったり自分の立場がよくなることもないのに意味のない攻撃をしてしまうものです。
嫉妬していじめる側にも、いじめられる側にも何のメリットもありません。

もうお気づきの方もいらっしゃると思いますけれど、女性同士が仲良くできる職場作りに欠かせないのは「女性同士の嫉妬をなくすこと」です。
女性同士の嫉妬をなくすと職場の雰囲気がガラッとかわります。

女性同士の嫉妬をなくすために男性の上司がやってしまいがちな失敗は、いじめられている女子社員をかばってしまうことです。
上司がいじめられている部下を助けるのは当たり前のことですけれど、いじめる女子社員を叱って、いじめられている女子社員をかばうだけでは、もっといじめがエスカレートしてしまう場合があります。
上司の前ではいじめなくなるかもしれませんが、影でもっとひどいいじめに発展してしまうことがあるのです。

ですから、上司がみんな仲良く仕事しましょう、なんてことを言っても何の解決にもならないのです。
そもそも嫉妬している女性は、どうして自分が嫉妬しているかということにも気づいていませんし、自分がいじめることが悪いとは思っていません。

もう少し詳しく言うと、嫉妬心を持つということは、相手が自分よりも上回っていると感じたということですから、自分の立場が悪くならないように自分を守ろうとします。
自分の上に行かれないように、相手を攻撃して自分を守ろうとします。
例えば、自分よりも若いということに嫉妬した場合、単純にそのことを理由に攻撃してしまうと、自分が酷い人と思われますし、自分自身もみじめになってしまいます。
ですからそうならないために他に合理化の材料を探します。
自分が相手を攻撃してもいい理由です。

どういう行動をとるかというと、相手のことをじっと観察して欠点やミスを徹底的に探し出します。
そしてそれを攻撃してもいい理由にします。
例えば、仕事で少しミスをしただけでも、大げさに責めたります。
いじめる側は自分を正当化しているので、自分のやっていることが悪いことだと全く気づきません。むしろ自分は悪いことを注意してあげたのだから、いいことをしているんだと勘違いしている人もいます。

嫉妬心とは、考えることではなく、自動的に湧き上がってくる感情です。
嫉妬してから合理化の材料を探して相手を攻撃するまでの流れも無意識なので、いじめる側に罪の意識がありません。
これが厄介なところです。

男女限らず、嫉妬する人は嫉妬しますが、女性のほうが嫉妬心が強いです。
恐らくこれは、子孫繁栄に関係しているんじゃないかなと僕は思います。
人間も動物です。
いいか悪いかは別として、単純に考えた場合、男性はたくさんの女性と関係を持つことによってたくさんの子供を作れる可能性があります。
ところが女性は、たくさんの男性と関係を持ったからといって1年に何人も子供を産めるわけではありません。
それよりお腹の子を大切に守っていかなければなりません。
自分を守ることが子供を守ることでもありますから、自分のことを大切に守ってくれることを強く望みます。
男性から守ってもらえる女性になりたいと思うのが自然です。
女性がガツガツ男性に近寄っていったら、男性が大切にしようと思わなくなるということを本能的に知っているからかもしれません。

ですから女性は、受け身で、男性から選ばれることを望みます。
選ばれるために、自分が有利な状態でいたいのです。
もし自分の周りに自分よりも男性から選ばれそうな女性が現れたら、自分が不利になるのでその存在が邪魔になって何とか攻撃して自分の立場を守ろうとします。
それが嫉妬の根源だと思います。

女性同士が仲良くできる職場作りに欠かせないのは「女性同士の嫉妬をなくすこと」とお伝えしました。
では、どうしたら女性同士の嫉妬をなくせるかというと、女性の意識を嫉妬に向かせないようにすることです。
女性の意識を嫉妬ではない他のことに集中させることです。

具体的な例を1つお話します。
以前、女性の多い会社の経営者とお話しした時のことです。
その男性は、「僕は女性社員全員から嫌われています」と堂々と言っていました。
実際に女性社員とのやりとりを見ていても、本当に嫌われているんだなというのがよく伝わってきました。
とにかく細かいことを指摘するんです。
しかも全女子社員に同じ対応です。
ほとんどフォローもしません。

そうすることによってどうなるかというと、女性社員全員の意識が1つの方向に向くんです。
当然ですが、経営者の男性のことを、女性社員全員が「あの人大嫌い」となるわけです。
そのことで女性同士全員が協力関係になります。
女性同士が嫉妬するどころか、同じ気持ちで助け合うようになるので、女性同士がどんどん仲良くなっていきます。

ここまで徹底的にやるのは相当勇気のいることですけれど、組織の中できれいごとは通用しません。

嫉妬は無意識なので、無意識の行動に言葉で正論を言っても本人が気づいていないので反発するだけです。
無意識の行動をコントロールするには、相手の無意識に働きかけることが効果的です。

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上田基プロフィール

上田基(うえだ・もとい) 1976年生まれ北海道出身。元・時給850円のフリーター。現・株式会社トップエンドレス代表取締役。家出・家族崩壊・両親自殺・詐欺に騙されるなど波乱万丈の人生を送る。30歳で起業、上場企業をはじめ講演会・個人向けのコーチング・カウンセリングなども行っている。著書は『心が強くない人が仕事で苦しまないストレスフリー思考』<経済界>など4冊出版。恋愛経験も豊富で電話相談では主に恋愛の相談が寄せられている。人気カウンセラーランキングベスト5入り多数。
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