ネガティブになるのは、特別なことではありません。人間の脳は不安を増幅させる機能が備わっています。
失敗を強く記憶することで、2度と同じ失敗を繰り返さないようにしているのです。
これは人類が生き残るために必要だから備わっているのです。
例えば歩いている時に穴に落ちて怪我をしたとします。もし次に道を歩いている時に何も不安を感じず警戒しなければ、また同じ穴に落ちてしまいます。
道を歩くたびに同じ穴に落ちて怪我をしたり、死んでしまっていたら、人類は滅びていたと思います。
失敗したことから学習するから次に同じ失敗を繰り返さないようになります。
それにはどうしても脳の中で不安を増幅させなければいけないのです。
これをまずは理解することです。
ネガティブになったり、不安になるのは、人間に備わっている機能だということ。
人によってネガティブに捉える度合は違います。
自分は不安が大きいなと思うならば、不安を増幅する機能が活発なのかもしれません。
ネガティブ思考や不安感を抑えるには「成功体験」を積み重ねることです。
成功体験というと大きなことを想像しがちですが、「できた」という感覚が得られればなんでもいいのです。
決して人と比較しないことです。
例えばダイエットをしようと決心し初日から無理をして30キロも走ってしまう人がいます。普段運動をしていない人がいきなり30キロも走ったら筋肉痛になるのは当然ですし、次の日になると動けなくなるでしょう。
こうなると脳が危険を感じて、走ることは危険と認識します。また次に走ろうとすると自動的にネガティブになって走れなくなるのです。
走る=危険 もちろんダイエットも挫折です。
そうするとできない自分を責めます。悪循環のはじまりです。
普段運動をしていないのならば、まずは100メートル毎日歩くことからはじめればいいのです。今日100メートル歩けただけでも成功体験です。
それの積み重ねで少しずつ量を増やしていけば、ダイエット成功にもつながっているので、「できた」という感覚になります。
「できた」という感覚を繰り返していけば、何をやってもうまくいくように気分になり、ネガティブな発想は減っていきます。