やる気なし能力なしでもチャンスはある まずは環境づくりから

みなさんは、どのような時に「やる気」をなくしますか?

「年中やる気なし!」

こんな方も結構いらっしゃるかもしれませんね(笑)。

でも大丈夫です。

やる気がないからといって無理にやる気を出そうとする必要はありません。

やる気が出ない原因を考えてそこを改善できれば無理なくやる気が出るようになります。

やる気がでない時は、やりたくないことをやる時です。

そうですよね?

自分の好きなことをやる時は無理にやる気を出そうとしなくても「やる気満々」ですよね?

多少疲れていても、少しくらい寝不足になっても自分がやりたいと思うことはやりますよね?

これは、好きなことだけをやったほうがいいということではありません。

僕が伝えたいのは、やりたくないことも無理なくこなせるようになる方法です。

「無理なく」と書くと、「何を甘ったれたことを言ってるんだ!」と亡きスパルタ親父の怒鳴り声が聞こえてきそうです(笑)。

僕はスパルタ教育の父から学んだことがたくさんあります。それは良いことも悪いこともです。

簡単にいうと、スパルタは両極端な人間を作り出します。

嫌なことでも、本人が全くやる気がなくても、無理やり行動させるわけです。

それに耐え抜いた人間は、短期間でも驚くほどの成長が見込めます。

ところが反対に、挫折する人間もかなりでてきます。挫折するとそれがトラウマになって新たに行動できなくなる場合もあります。

これは教育に限ったことではなく、まさに今の時代そのものです。

「勝ち組」、「負け組」、という言葉が流行ったように、大きく2通りに分けられて、その差はどんどんと開いていきます。

「年収300万円時代」という言葉も同じです。

みんなが年収300万円ではなく、稼げる人とそうでない人に分けられて、その差がどんどん開いていく。

つまり、目には見えないスパルタが今の時代そのものを作り出している、ということです。

目には見えないスパルタ……

そんなこと考えたこともなかった、という方も多いと思います。

先ほども書いたように、スパルタは両極端な結果を作り出します。

今の時代も中間が少なくなってきて、「勝ち組」と「負け組」の差がどんどんと開いてきています。

ここに共通するのは、両極端を作り出している仕組みです。

自分の意思よりも、外部からの圧力によって強制的に動かされているということです。

目には見えないスパルタ、と表現したのは、殴ったり蹴ったりされるわけではなく、精神的な圧力が主だからです。

自分の意思よりも、周りがそうしているからという圧力に動かされるわけです。

「自分は何のために学校に行っているかわからない」

「自分は何のために仕事をしているのかわからない」

こういった疑問がわいてくるのも当然といえば当然です。

僕よりも先輩の方々の時代は「気合」を重視していたように思います。

僕の父もまさにそうでした。

「気合」にまつわる、今となっては笑える話があります。

田舎で暮らしていたころ、僕がクシャミをすると、よく父親に怒鳴られました。

「お前は気合が足りないからクシャミが出るんだ!!」と。

毎回怒鳴られるので、クシャミが出るのは自分に気合が足りないのだと思うようになったわけです。

上京してからも、父親のセリフを思い出し、クシャミが出た時には朝日が昇る前に起きてランニングをしたこともありました。「気合」を入れるためです。

でも、いくら走って気合を入れたつもりになっても、クシャミや鼻水は止まりませんでした。

まだまだ気合が足りないんだな、と思うばかりでした。

何年経ってもこの症状に変化はありませんでした。

ある時、あまりにも鼻がむずむずして仕事にも差し支える状態になったので、生まれてはじめて耳鼻科へ行くことにしました。

鼻に細い棒を入れられる瞬間は、怖くて身体が固まりました。

おどおどする僕に、先生は慣れたような口調であっさりと「あぁ、花粉症だね」と言ったのです。

驚きでした。「え? 花粉症? 気合が足りなかったんじゃないんですか?」

僕が言うと先生は、「花粉症は気合じゃ治らないね」と笑っていました。

今となっては笑い話です。

昔は「気合」や「スパルタ」を重視していたように思いますが、今の時代には合わないのでは、というのが僕の考え方です。

なぜなら、根本的に「耐える力」が違うからです。

今の時代は、稼ぎが少ないとはいっても、それなりに食べることができます。

危機迫る状態という方より、苦しいなりにも服をきて、食べ物を食べ、帰る場所がある方が圧倒的に多いのです。

ハングリーでない人にハングリーになれと言ったり、気合を入れなくても生活ができる人に気合を入れろといっても、効果はありません。

これは誰が悪いというのではなく、単に「可能性の導きだし方」に気づいていないだけではないかと思うのです。

働く場所を提供したり、正社員になることを無理に勧めても、長くはつづかないでしょう。

今の時代に必要なのは、今の時代に合った「可能性の導き出し方」です。

例え今、「やる気」や「能力」がなく、受け身の状態であったとしても、それはこれから飛躍的に伸びる可能性を秘めた準備段階と捉えてよいでしょう。

僕は、「無理をせずに結果を出す」ということを大切にしています。

言い換えれば、「楽をして……」と表現できるのかもしれませんが、全く何もしなくて良いということではありません。

例えていうならば、草や木が生い茂っている場所を無理やり裸足で突き進むのではなく、まずは靴を履いて草や木を整理して道を作るところからはじめしょう、ということです。

これは当り前で、とても簡単なことなのですが、実はなかなか出来ていないことが多いのです。

既に書いた「スパルタ」と同じ原理で、無理をするということは、両極端な結果を生むことになります。

草や木が生い茂る場所を休むことなく進み続けることが出来れば、確実にゴールに辿り着くことはできますが、それを出来る人は、ほんの一握りです。

人生は1度きりですし、誰だって充実した時を過ごしたいはずです。

一部の限られた人だけが出来る方法では意味がありません、僕は1人でも多くの方が結果を出せる方法に価値があると思っています。

なので、まずは「無理なく行動できる環境づくり」をお勧めします。

家族、友人、恋人、上司、同僚……。

例えばあなたが行動したいことについて相談をしたとしましょう。

相談する相手によって様々な答えが返ってくると思います。
「あなたがやりたいのならやるべきだよ」
「それは難しいから挑戦するだけ無駄だよ」
「そんなことをするより遊びに行こうよ」
「どっちでもいいんじゃない」
内容も違えば、親身になってくれる度合いも違いますね。

問題は反対された時です。

「自分の意思が強ければ、誰に何を言われても行動できる!」という考え方もありますが、僕はお勧めしません。何度も書きますが、僕は「無理をしないこと」を大切にしているからです。

僕自身、スパルタの父に育った影響で以前は「気合」が大切だと思っていた時期もありますが、今は「気合」よりも無理をしないことの方がずっと大切だと思っています。

特に自分が大切だと思っている人には理解してもらったほうがいいでしょう。

これは価値観の問題でもありますが、どんなに凄いことを成し遂げたとしても、一緒に喜んでくれる人がいなければ、それは寂しいものです。

僕は両親が自殺してこの世から去ったあとに、やっとそのことに気づきました。

反発することも原動力にはなりますが、大切な人をライバルにする必要はありません。

多少嫌なことを言われたとしても、一生懸命伝えて理解してもらったほうが良い結果につながります。

環境づくりの第一段階は、大切な人に理解を得ることです。

「あなたがやりたいのなら応援する」と言ってもらえれば、同じ方向を向いた力になります。

これは信頼です。

日頃から「一生懸命取り組むこと」、「素直に聞き入れること」、「相手を思いやること」を心がける必要があります。

そんなことはわかってると思われた方も、どうかここからはじめてみてください。

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上田基プロフィール

上田基(うえだ・もとい) 1976年生まれ北海道出身。元・時給850円のフリーター。現・株式会社トップエンドレス代表取締役。家出・家族崩壊・両親自殺・詐欺に騙されるなど波乱万丈の人生を送る。30歳で起業、上場企業をはじめ講演会・個人向けのコーチング・カウンセリングなども行っている。著書は『心が強くない人が仕事で苦しまないストレスフリー思考』<経済界>など4冊出版。恋愛経験も豊富で電話相談では主に恋愛の相談が寄せられている。人気カウンセラーランキングベスト5入り多数。
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