本当に日本はヤバイのか?【カウンセラー上田基】

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今年の夏は暑かったですけれど、雨が降る度にどんどんと気温が下がってきましたね。
どうか風邪をひかないように気をつけてください。
今年の夏は、「ヤバイ」という言葉が日本中で飛び交っていたと思います。
この「ヤバイ」という言葉は夏の暑さだけでなく、色々なところで目にすると思います。

今の日本はヤバイ
花粉がヤバイ
気温がヤバイ
老後が大変とか、未だに日本は不景気だという人もいます。

どうしてテレビとかネットのニュースでも、「ヤバイ」とか「大変な時代」と言い続けるのか。
これはとても単純な理由だと思います。
人間の心理として、不安をあおったほうがたくさんの人が見てくれるからです。
たくさんの人に見てもらって、アクセスを集めたいからです。

例えば、インターネットに2つの見出しがあったとしてみなさんはどちらをクリックするでしょうか?
1つは、「明日はきっと楽しい1日になるでしょう」というタイトル。
もう1つは、「○○をしていない人は10年後ヤバイことになってしまう」というタイトル。

多くの人は、2つ目の「○○をしていない人は10年後ヤバイことになってしまう」をクリックして記事を読んでしまうと思います。
こういう記事を絶対に読んではいけないということではありません。
読むのは自由ですけれど、鵜呑みにしないことです。
テレビでもネットでも、ネガティブな見出しにしている場合は、実際はそれほど大変でないことが多いです。
例えば、日本は不景気だから大変だというのは僕が10代の頃から聞いていた話です。
あれから30年ほど経って未だに日本は不景気だとかヤバイとか言われ続けていますけれど、本当にそうでしょうか。
確かにお金に困っている人もたくさんいると思いますけれど、でもほとんどの人は昨日も今日もご飯を食べられて、服も着て、家もあると思います。

世の中には、人の不安をあおってお金を手にしようとする人もたくさんいます。
僕も何度かひっかかりそうになったことがあります。
あれは僕が20歳くらいの時のことです。
先日の動画でもお話しましたけれど、僕は元々女性恐怖症で、喫茶店でアルバイトをしたことで少しずつ女性と話せるようになったんですけれど、当時女性と付き合ったことが1度もなかったんです。
女性と付き合ったことがないというだけで、自分は世の中から取り残された気分になっていたことがありました。
雑誌を見ると、あおるような記事がたくさん載っていました。
彼女ができない男はどうしようもない、みたいな記事がたくさんあったんです。
自分が気にしていたから、やたらと目についたということもあると思います。

このまま一生彼女ができなかったらどうしようとか、自分は一生独身なんじゃないかとか、今考えればどうでもいいことを当時は真剣に悩んでいました。
そんなある日、僕に電話がかかってきたんです。
知らない女の人の声でした。

「上田さんと同じ高校のOBですけど、私が同窓会の担当をしていて、お話しがあるので時間を作ってください」と言われたんです。
当時僕は無知でしたから、言われるがままに指定された、有楽町駅前に行きました。
そこに待っていたのは、20代半ばくらいのとても外見の整った女性でした。
僕は緊張してまともにその女性の顔も見られなかったんですけど、2人で並んで歩いていると、色々な人の視線を感じました。

田舎から出てきたダサい僕と、その女性とどういう関係なのか、気になって色々な人が見ていたのだと思います。
到着したのは銀座にあるカフェでした。
落ち着きのある高級なお店で、僕にとっては未知の世界でした。
その女性は僕の緊張している様子を見て、「上田くんは彼女いないの?」と聞いてきたんです。
「は、はい、いっ、いません」と僕はテーブルに向かってこたえました。
「そうなんだぁ、欲しい、彼女?」
「え!? あぁ、はぁ、まぁ……」多分僕の顔は、トマトみたいになっていたと思います。

その女性はやたらと僕に近づいてきました。
自分の心臓がバクバクしていて、呼吸困難になりそうでした。
一体今、これは何なんだろう、この時が止まったような、異次元の世界にいるこの感覚。

話しがどんどんおかしいことになって行って、僕とデートしたいとか、上田くんの大切な人になりたいとか、そういう話しかしないんです。
「同窓会の話をするんじゃなかったんですか?」と心の中で思いましたけれど、僕は何も言えませんでした。
遊園地に一緒に行ったら楽しいよとか、私が東京を案内してあげるよとか、とにかく一緒に色々なところに行きたいと言うんです。
1時間くらい経ったころでしょうか、目の前の女性はバッグからパンフレットのようなモノを取り出しました。
そこからが地獄のはじまりでした。
パンフレットに載っていたのは、象牙の印鑑でした。
値段は30万円。
もうみなさんもおわかりかと思いますけれど、その女性は僕に象牙の印鑑を買わせたかったんです。
人が変わったように、象牙のプレゼンをする女性。
僕はただただ圧倒されて、思考力を失いかけていました。
「この印鑑を買えば、私とデートができる、あんなことやこんなこともできるんだよ。上田くんの大切な人になりたいの」
その繰り返しです。

夕方に会って、夜中までずっとプレゼンを受けていました。
僕は思考力を失いかけていたので、契約してしまいそうになっていました。
その時ふと、スパルタ親父の顔が僕の頭の中に浮かびました。
僕は小さい頃から人からお金を借りたりローンを組んだりしてはダメだと言われていたので、その教えを守らなければいけないと思いました。

「やっぱり僕には買えません」僕は机を見ながら言いました。
それでも女性は引き下がりません。
「上田くん、彼女いないんでしょ。私と一緒に遊びたいでしょう」
何度も何度も同じことの繰り返しで、このままでは言いくるめられてしまうと思った僕は、「すみません」と言って立ち上がりました。

女性は相当納得がいかない様子で、「あんたここのお茶代払いなさいよ!」と言ってスタスタと店を出て行ってしまいました。

今となっては懐かしい思い出ですけれど、こんな風に人の弱みを利用する人もいます。
ですから、テレビやインターネットの記事を見て、不安に思う必要はありません。

最初にお話ししたように、2つの記事があった場合。
「○○をしていない人は10年後ヤバイことになってしまう」という記事を真に受けるのではなくて、「明日はきっと楽しい1日になるでしょう」という方に目を向けるようにしましょう。

「これからの日本はヤバイ!」と言うことでお金が儲かる人達がいます。

幸せな生活を送っている人の中には、絶対にネガティブな記事を読まないと決めている人もいます。
インプットする内容や関わる人、環境はとても大切です。
日本がヤバイのではなくて、もしかするとあなたの周りにある情報がヤバイのかもしれません。

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上田基プロフィール

上田基(うえだ・もとい) 1976年生まれ北海道出身。元・時給850円のフリーター。現・株式会社トップエンドレス代表取締役。家出・家族崩壊・両親自殺・詐欺に騙されるなど波乱万丈の人生を送る。30歳で起業、上場企業をはじめ講演会・個人向けのコーチング・カウンセリングなども行っている。著書は『心が強くない人が仕事で苦しまないストレスフリー思考』<経済界>など4冊出版。恋愛経験も豊富で電話相談では主に恋愛の相談が寄せられている。人気カウンセラーランキングベスト5入り多数。
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