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自分に対する言い聞かせをしてうまくいかなかった人は多いと思います。
例えば、「私はダイエットできる、私はダイエットできる」とか、「別れた彼のことはもう忘れよう、忘れよう」とか、色々な言い聞かせがあると思います。
けれど、どんなに自分に言い聞かせてもなかなかできないものです。
今回は、自分に対する言い聞かせが通用しない理由と対策についてもお話したいと思います。
「私はダイエットできる、私はダイエットできる」と自分に言い聞かせようとするのは、「私はダイエットなんてできない」というもう1人の自分がいるからです。
無理に「私はダイエットできる」と言い聞かせると、ダイエットなんてできないというもう1人の自分が抵抗します。
強く言い聞かせようとすると、もっともっと抵抗します。
ゼロを基準にバランスを取ろうとします。
5の力で自分に言い聞かせをすると、同時にマイナスの方向にも5の力が働いて、プラスマイナスゼロでバランスをとります。
別れた彼のことを忘れようとする場合も同じです。
10の力で忘れよう忘れようと言い聞かせても、マイナスの方向にも忘れられない忘れられないという力が働くのでプラスマイナスゼロになります。
どうしてこういう現象が起こるのかというと、「明示」になってしまっているからなんです。
明示は明るく示すと書きます。
私はダイエットできる私はダイエットできる、と言い聞かせをするのは明示なので、ダイエットなんてできないという自分にダイエットしようとしていることがバレてしまっているんです。
気づかれたら当然抵抗します。
別れた彼のことを忘れようとする場合も忘れようとしていることが、忘れられない自分にバレているので抵抗します。
バレるのは、明示だからなんです。
明示、つまりストレートに伝えてうまくいくことは稀です。
明示が通用するのは例えば、あなたが大好きな芸能人に、この商品を買ってくださいと言われたら買ってしまうかもしれませんよね。
明示が通用するのはこういった場合です。
でもほとんどの場合、明示だと相手が抵抗してしまいます。
上司と部下の場合も同じです。
明示で失敗する上司は、部下にストレートに叱ります。
「なんでお前はいつまでもできないんだ、さっさとやれ!」と叱って命令します。
これだと部下はもっとやる気をなくします。
できる上司は、部下を催眠状態に誘導して暗示をかけます。
「いつも君のおかげで本当に助かっているよ、どうもありがとう」と言って催眠状態に入れます。
その後に、「最近調子が悪いみたいだけれど無理しないで自分のペースでやってくれればいいんだよ」と優しく言います。これが暗示です。
すると部下は、上司のためにもっと貢献したいという思いが自動的に湧いてきます。
これが人を動かす催眠術です。
なんとなく明示と暗示の違いをわかっていただけたかと思います。
明示はもう1人の自分が抵抗するので、自分に対する言い聞かせは通用しません。
では、どういう対策をしたらいいのかについてお話します。
ダイエットを成功させたい場合、まず自分をうまく催眠状態に誘導します。
方法は、あなたが憧れている人、尊敬できる人の近くにいる環境を作るということです。
それだけで催眠状態に入ります。
そして自動的に暗示にかかります。
「あれ、なんか不思議、この人たちと一緒にいると自分もできそうな感覚になってきた」
自動的に力が湧き上がってきます。
たったこれだけのことで、できる自分に生まれ変わります。