悩みは、理性の強さによって大きく二つに分けることができます。
◆理性が強い人
理性が強い人は、感情に流されず正しさや、結果を意識します。
結果を意識しますから、意味のないことや、効率の悪いことを嫌がります。
◯◯しなければいけない
◯◯すべきだ
と自分自身を追い込んでしまいます。
理性が強い人は、感情を表に出さないので、ストレスが溜まりやすいです。
心の底から楽しむことができません。
常に、満足のいかない状態を自分で作り出しています。
順調にいっている時はいいのですが、プツンと糸が切れてしまったら、がっくりと落ち込んでしまいます。
一旦深く悩んでしまうと抜け出せなくなってしまいます。
理性が強い人も人間ですから、感情を押し殺そうとすると負担がかかります。
◆理性が弱い人
本能的な快楽に流されたり、面白いことや楽しいという感情に流されやすいです。
例えば……
ダイエットしたいけれどお菓子をたくさん食べてしまう
ギャンブルをやめられない
仕事をサボって遊んでしまう
何をやっても長続きしないので結果もでません。
成功体験ができないので、自分はダメな人間だと悩みます。
後悔することを繰り返すだけで、その悪循環から抜け出せません。
両極端な人の特徴を書きましたが、どっちに偏り過ぎても苦しみます。
悩みを解消するには、理性を強めたり、弱めたり、バランスをとることです。
では、具体的に何をしたらいいかというと、理性が強い人は、結果を求めない練習をすることです。
練習と書いているぐらいですから、1日や2日で結果が出るものではありません。
結果を求めない練習は、意味のないことをすることです。
例えば、駅に行って意味もなく逆方向の電車に乗ってみるとか(笑)。
この話をすると理性的な人は、ポカンと口を開けます。
でもこれはふざけて言っているわけでなくて、練習です。
仕事をきりの悪いところでわざとやめるというのでもいいでしょう。
慣れてくると、中途半端な状態でも「まぁ、いっか」と思えるようになります。
これが理性が弱まった状態です。
感情を動かすことも取り入れた方がいいです。
旅行にいく、映画を観る、スポーツをする。
考えるのではなく、感じることを増やしていくことです。
考えるクセがついているので、感じることがうまくできないこともあります。
それをやったらどうなるとか結果を考えずに動く練習です。
子供の頃は意味がないことでも楽しかったのに、大人になるに連れて理性が強くなり、感情を抑えて結果につながることだけに行動するようになってしまいます。
こうなってしまうと、心から楽しむということができなくなってしまいます。
結果を求めない練習を日課にすると良いでしょう。
理性の弱い人は、子供のように楽しむことができますが、感情に流されやすい自分自身を嫌になってしまったりもします。
何か大きなことを達成しようとするのではなく、自分の基準でいいので、成功体験を重ねることです。
どんな小さいことでもいいです。
「できた」という感覚を数多く蓄積させることです。
成功体験ができれば、目先の利益や感情に流されず、物事を冷静に考え行動できるようになります。
理性が強くても、弱くてもよくありません。
時には感情に流されることも必要ですし、逆に理性を強めたほうがいい場合もあります。
コントロールできるようになれば、悩みから抜け出すスピードがあがってきます。
また、理性は人間関係や恋愛においても、接し方の判断材料になります。
理性の弱い人には感情を動かす演出をすれば興味を示します。
逆に、理性の強い人に夢を見させるような演出をしてもしらけてしまいます。
具体的な効果や結果の方を知りたがります。
理性の強さによって対応を変えれば、人間関係もスムーズになります。